第1問A-1
解答番号1
正解:3
配点:3
解説:
「あ」は、近代より前の中国やその周辺の国際秩序の説明なので誤り。
朝貢は皇帝に貢物(みつぎもの)を送ること。
冊封は皇帝が諸侯などを任命したり領地を認めたりすること。
周辺国は中国の皇帝に朝貢して、その代わりに支配権を認めてもらって冊封されたりした。
「い」は近代ヨーロッパで成立した主権国家体制の説明なので正しい。
独立国は他国に干渉されない主権を持っており、領土はその国のみが支配することとした。
17世紀の三十年戦争でのウェストファリア条約でヨーロッパの国際秩序となり、19世紀にはアジアなどにもその考え方を持ち込んでいた。
aは広州。
中国の清は18世紀に欧米の船の出入りを広州のみに限定した。
清は欧米に朝貢としての貿易を認めていたが、18世紀末にイギリスのマカートニーは欧米の秩序を持ち込もうとして失敗した。
bは上海。
上海の開港は、南京条約(1842年)で決められた。
南京条約は、アヘン戦争でイギリスが清に勝利して結ばれた。